ピアノは脳にいい。
以前からそのように言われていますが、
ここ最近は、科学的なエビデンスをもって
「ピアノは脳にいい」
が実証されてきています。
では、どのように「脳にいい」のかを
ご存知ですか?
ピアノを学んでいく事で
「目標に向けて努力する力」と
「協調性」が育つ、と言われています。
この力が、HQ(人間性知能)と
言われる力です。
これは、
指導理念にも掲げている力です。
なぜ、そのような力が育つのか。
これは脳の働きと関連づいています。
それは、「前頭葉」を刺激する働きかけに
よるものです。
脳は、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉と
いくつかの部位に分かれています。
ピアノの演奏をする時は、
目・耳・指・足・口など様々な部位を
同時に動かすために
脳をフル回転させているのですが
この中でも、前頭葉というのは、
実行力・記憶・感情・集中力・
コミュニケーション力など
「人間らしい力」をつかさどる
部分にになります。
事故で脳に損傷を負ってしまった方が
手術後人格が変わってしまった、
という話を聞いたことがありませんか?
これは、「前頭葉」の損傷により
感情部分をコントロールすることが
難しくなってしまった
ということが考えられます。
この「前頭葉」と言う部分は特に
ピアノを弾くときに
大きく働く場所になります。
前頭葉を刺激することで、
「人間らしい力」が育つため、
「目標に向けて努力する力」「協調性」が
育つ、と言われています。
ただ、「やらされている」と認識するのではこの力は育ちにくく
「やってみたい!」という気持ちで
ピアノに向かうことで
前頭葉は育ちます。
ここは、レッスンで
しっかりと配慮している部分です。
ピアノレッスンを通して、
小さなできた!を積み重ねて
ピアノが弾けることを自信にしていく。
成功体験に裏付けられた自信を持って
様々なことにチャレンジできる。
「目標に向けて努力する力
周囲の仲間と協力できる力」
を身につけて、さまざまな分野で
活躍できる子どもに育つ。
その下地を
ピアノレッスンでしっかりと
育てていきます。
※HQとは、脳科学者の澤口俊之氏が提唱している能力で、Human Quotientの略です。
今こそ音楽を!第3章
脳科学的観点から
〜澤口俊之先生インタビュー〜
http://www.piano.or.jp/report/04ess/livereport/2015/07/29_20010.html
脳科学者〜瀧靖之先生インタビュー〜
https://research.piano.or.jp/series/piano_happen/brain/2019/08/taki01.html